BYU日英語教育研究センター
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設 立 趣 意 書

 

日本の教育機関というものは、日本人の社会を維持するためには非常に公平で優秀なシステムにできている。ただ、グローバルな社会に入り、現在の国際社会を視野に入れて見てみると、国内に通用する人材だけでは国際的な競争に太刀打ちできなくなってきた世の中である。国際教育とか英語の教育とか非常に騒がれている反面、トーフルの結果などを見ても日本は最下位から数えた方がよさそうである。これを是正するためにいろいろな法人や公立の機関が試行錯誤しているが、従来の枠から離れた非利益団体を設立し、国際的教育を試みたいという考えを促進するために個人ではなく有志に協力してもらった組織をつくるべきだと考えて非営利団体の設立を発起した。

 

当団体は、主に英語教育から始まり、真の意味での国際的な人材を養育する活動をするという目的で発足したが、その背景には、まず現在の若い人々があまりにも居心地の良い親元や日本と言う国を離れたがらない、日本以外は視野にない、そのため国際的な場や競争になるとそれに適した語学力や自信に欠けた若人が多くなっている。マスコミの調査では、「夢がない」若人というレッテルさえ貼られている。中国や韓国やアメリカの若人と比べて、日本人の若人には「アンビション」に欠けていると言われている。これは、単に「夢がない」というのではなく、現在の世の中に生きる若人がただ日本だけを活躍の場と考えており、その社会が少子化がともなり、今までの完全雇用とか年功序列のシステムが崩壊しつつある。このような社会に順応するために、特に、若人が日本国外を視野に入れ、世界的にどのような準備と教育が必要か啓蒙すべきだと思う。この際、ただ受験だけに焦点を絞った教育ではなく、もっと広い意味での教育を行い、世界的な知識と外国語をより効果的に学び、国際人として実力のある人材を教育すべきだと考える。

 

この教育機関で学ぶ学徒が国外での世界に対処しても劣等感や準備不足ということがないような教育を行い、日本とか場所的な枠を離れ、国際人として活躍できるような人材を教育していきたい。

 

そのためには、現行の教育の方針やメソドからかなりラディカルな改革というか、今までの教育に対する考え方や方法を変える必要がある。その場合、政府や営利団体に頼るのではなく、この「自由」の国の中で同じような志を持つ人々によってこのような教育を実践してみる試みは大切ではないかと思う。

 

幸い、国外の協力者や専門家や教育機関とのつながりもあり、そのような機関からのボランティアの外国人留学生や大学教授や賛同者により、日本で希望者に英語の指導をしてきた。海外で使われている非常に効率の高い言語教育法を日本人向けの英語教育法のために考えて実践してきた。まだ、少数での試みだが、このような考え方と指導を受けた学生のうち、高卒直後にアメリカやニュージーランドへ留学成功の学生が出て来ているので持続したい。さらにより効果を上げるために、イマージョンのプログラムができる施設をこの非営利団体の協力で獲保したい。イマージョンによる言語教育は既に成果が専門家の間でも評価されている。このような教育を多くの、日本の若人に経験してもらいたい。

 

木の良し悪しは、その果実で知られると言われているように、教育の良し悪しもその果実、つまり学生の質と実力、進歩の具合によって決まる。上述のような結果が学生の実際の英語能力や国際的な分野での活躍によって評価されるべきだと思う。そのようなポジティブな結果や成果が出て来たら、公表し、かつ多数の人へ貢献するための手段を考える計画である。

 

教育は利益を目的にしてはできないだろうし、すべきではないと思う。特に少子社会では、教育機関、とりわけ利益目的や税金でまかなわれるものは廃れる、廃校になる一方だと思う。定款に示したような目標を達成するには、非営利目的で志を同じくする人々の協力なしにはほとんど不可能のように思われるが、全くの赤字では法人が成立しないし、教育を続けることができない。このようなことを考慮に賛同する人々の協力を基に非営利目的の法人を設立することにした。

 

BYU 渡部正和